7月公演までのひまつぶし企画
2004.7.14

<舞台写真>

こういうカンジでした

 

音楽。
それは季節はずれにも
卒業式の曲。

「卒業生のみなさん。
この学校での思い出を
胸に、新しい世界へ
はばたいてください。

みなさんの健闘と、
輝く未来へ、
祈りを込めて、
私達からこの歌を
贈ります。…」

そこは、どこにでもある、
普通の中学校の職員室。

「で、合唱か…

うーん、まいったなあ…」

「今すぐ校長室に行って
 『ここは日本です。
 季節はずれの卒業式
 なんかやめましょう』
 って言って来たら?」

「できませんよ、
  そんなこと!」

「大体さ、校長も調子が
良すぎるのよ。

一人一人を大切にする
教育、とか、多様な
国際性に対応、とか
適当なこと言っちゃってさ。
何様だってのよ。」

「…なんか言ったかね」

「いいええ。別に」

「人数少ないから、
卒業生の名前、
一人一人呼んであげる
わけよ。

一人一人に呼びかけて
あげるためには
いろいろひっぱってくる
わよ」

「いいんじゃない?」

「じゃあ、ガルベス君
 だったら?」

「…次にしましょう次。」

「わからないけど、
 きっと学校には寄ると
 思うんだ。
 最低、あと一回は。」

「どうして?」

「理由はない。
 ただのカンだ」

「でも…ヤツは来る。
オレは、教師として、
男として、ヤツを信じたい」

「武田先生…」

 

「……80年代前半の
 世界よねえ…」

「アーシュラは優しい。

池の鯉に…
ごはんをやっていた」

 

「……はい?」

「呼びかけの台本が
できれば、卒業式に
なるわけじゃないでしょ?
それなりに指導しなきゃ。

それは一体、いつ、
何の時間を使って
やるんですか?」

「…それは…」

「生徒朝会みたいにすれば、できなくはないでしょう」

 

「…私はいいんだけど…

なーんか、さっきから
後頭部に、突き刺さるような視線を感じるのよ…」

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