| ドアをあけると…
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「あの…あのね…その…なんていえばいいかなぁ」
「とりあえず、あんたなんかしゃべりなさい。怖いから」
「…だって…ひどいじゃないですか!」
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「あの言い方はないでしょう、原田先生!」
「すいません…なんで謝ってるんだろう、俺」
「誰からも惜しまれずに、学校を去っていくんですか?
そんなの…だってそんなの…あんまりじゃないですか…」
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と、そこへ現れたのは…
「あ、申し遅れました。私、ガルベスの母でございます」
「ええっ!?」
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「あの、10分だけでいいんです。
そちらの都合のいい時間でいいんで、
ちょっとだけ、時間をもらえませんか?
お願いします!」
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「あの…確か、イタリアの方でしたよね…」
「ええ、シチリア島ですけど、ご存知かしら」
「…マフィアだよ…ゴッドファーザーだよ…」
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「あの子も、言葉では不自由な思いをしたようですけれど、
先生方や、日本の友達とすごした時間が、
あの子にとって、今までで唯一、学園生活と呼べる
ものだったのかもしれません…」
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帰って来た武田先生
「ガルベスの家のそばで、
黒い服の男たちに拉致されそうになった。
手には注射器とか持って…」
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「まあまあ、狂犬にでもかまれたと思って、
忘れた方がいいですよ」
「原田先生〜〜〜」
「…最悪。」
「まあ、不可抗力じゃないの。
いっくらなんでも、ここまでの事情は誰にも想定できないでしょ」
「しょうがない、すっぱりあきらめて、帰りますか」
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