公演後のひまつぶし企画

2009 8.6

こんな感じでした

〜舞台写真 前編〜


 

レポーター やりました!またしてもクロカワ外交官!通算28回目の和平成立!

        その外交手腕はまさに神の領域!打率10割の男、クロカワマコト!

クロカワ  …。

 

 

ラミィ  ミス・アイル。栄冠に輝いた感想をどうぞ。

アイル  え・・・あの・・・でも・・・。

ラミィ  ミス・アイル、驚きとうれしさで言葉が出ない様子であります。

アイル  いえ、だって・・・あたし、そんな、特別な訓練とかしてないし、それに・・・

 

星王 我、星王の独断と偏見により、オルトロスの大祭の期日を早めることとする。

ラミィ 聞いてないですよ!

 

 

星王  (笑)よいわ。それに、今言ったようなことは所詮、詭弁よ。祭りを早めた実の理由は別のところにある。

アイル  え・・・そうなんですか?

星王  聞きたいか?

アイル  ぜひ。

星王  それはな・・・お前を一日も早く余の物にするためよ。

アイル  !

 

 

星王  数日前、新しき星が発見されたのを知っておるか。

ラミィ  えっと、星見の者どもが、そんなようなことを申しておりましたが、何か。

星王  その星は消える。

ラミィ  消えるって・・・?

星王  さて、花火のごとく散るか、あるいは流れ星になるか・・・。

ラミィ  ?・・・。

 

 

女   なんだか、不思議な感じ・・・。

クロカワ  ・・・?

女  言葉は分かるのに、通じてる気がしない・・・。

クロカワ  ・・・。

女  ごめんなさい・・・なんか・・・人と話してる気がしないわ。なんだか・・・宇宙人と話をしているみたい。

クロカワ  そう?あんまり人から言われたことないけど。

女  ・・・ごめんなさい。

 

クロカワ  恋愛って、人工的だと思わない?だってサルは貞操観念とか無いと思うし。

あるのかな?でも多分無いと思う。気に入ったら、あいさつ代わりにセックスしたっていいわけでしょ。そこんとこ、1対1であることにこだわろうとするのは、ホントは不自然でしょ?


その点、食欲は根源的じゃない。だって、食わなきゃ死ぬし。どんな生き物だって食うし。でもって、どうせなら旨い物を食いたいと思うのは、多分どんな生き物だってそうだろうし。

旨い物を腹一杯食ってそのまま眠っていけるのって、多分どんな生物にとっても、もちろん異星人にとっても、最上級の幸せなんじゃないかなぁ・・・。

とろとろと、眠りにつこうとするクロカワ。

と、衝撃!

 

母   いいのよ。お母さんは、そうしたかったの。ねぇ。お父さんだってそうでしょう?

父   そうだなぁ。まぁ、そうかなぁ。

母   あらいやだ。もしオルトロスの器に選ばれたら、二人でお願いに行こうって言ったの、あなたじゃなりませんか。

アイル  え、そうなの?

父   まぁ、なぁ。でも、なんて言うか・・・正直、まだちょっと実感ないなぁ。嫁に出す覚悟ならしていたんだけどなぁ。

 

父  ごらん。流れ星だよ。

母  まぁ、きれい。

父  きっと、何かいい事の前触れだよ。

母  そうですねぇ。

アイル  ねぇ、なんかさぁ・・・大きくなってるような気がする。

父  お前も、そう思うか?

アイル  っていうか、絶対大きくなってきてると思う。

 

 

クロカワ  ・・・美弥子?

アイル  え?

クロカワ  どうして・・・?

ジェイムス  危ない!

 

 

 

クロカワ  ・・・美弥子。

アイル  (ふり返る。)

クロカワ  美弥子・・・。

アイル   ・・・。

クロカワ  怒ってるの?だって、しょうがないじゃないか。僕にどうしろっていうんだ。

アイル   ・・・。

クロカワ  美弥子!待てよ、美弥子!

 

 

アイル  どうぞ。

クロカワ  いただきます!

ジェイムス  あの、旦那様。

クロカワ  何だ。

ジェイムス  一応、異星のものですから、成分分析をした方が・・・。

クロカワ  それもそうか。

ジェイムス  では、失礼して・・・。

 

 

アイル  え、だって、おいしいもの食べてる人の顔見るのって嫌い?

クロカワ  ・・・え?

アイル  おいしいもの食べてる人って、幸せそうな顔するじゃない。
私は他の人のそういうの見ると、私も幸せな気分になるのよ。
あなたはならないの?

クロカワ  ああ・・・うん、・・・そうだね。

 

 

クロカワ  多少、分からない単語があるにしたって、あまりにも似すぎだろ。特に食器だ。食器は食文化の一部だ。器からスプーンから、こうまでそっくりってのは、どうよ。それにな。お前、覚えてるか?

ジェイムス 何をです?

クロカワ   ・・・俺たちは、「ミサイルで」撃墜されたんだぞ。

ジェイムス  !

クロカワ  こんな未開の惑星で、中世の農耕民族みたいな生活してる星の、どこから、どうやってミサイルなんか飛んできたっていうんだ?

ジェイムス  それは・・・。

クロカワ  何か、おかしい・・・何か、うさんくさい感じがする。・・・カンだけど、何か、嘘くさい感じがする。

 

<後編へ続きます!>

 

<←スタッフ大忙し>

 

 

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