8月公演までのひまつぶし企画
2003.8.28

今回はこうでした その2

中盤です。福冨ワールド炸裂。

 
 

真二: 僕は将来どうなりますか?

時渦: …それを教えてあげるわけにはいかないわ。

これから起きることは、すべて偶然。
起きてしまったことは、すべて必然。

私には、あなたの未来が少しだけわかる。
でもそれは決していいことではないわ。
先のことがわからなくて悩むことができるのは、
あなたの特権…大切にすべきものよ…

 

男: 妹尾…真二さん…ですね。

 

男: 

あなたがどれだけ時渦のことを想おうと、
あなたと時渦が恋愛をすることは不可能だ。

恋で始まり、愛まで高まるものをして恋愛という。

だが、あなたと時渦とでは、世界が違う。
恋をすることはできても…相手のことを想うことはできても、
互いに愛し合うことは不可能だ。

…ずっと恋焦がれたままでいるということは、
身を焼かれ続けることと同じだ。

私はそれを知っているから…ただ、見ているのが辛い。

 

時渦:

今日の私を見て、
あなたは無神経な女だと思うかもしれませんね。
そういう私と付き合うことは、とてもつらいことでしょう。

でも、それと同じ苦しみを、
私もこれから味わうのだろうと思います。

苦しいでしょうね。もどかしいでしょうね。

それでも、なんでもない振りをつらぬいてくれたあなたを、
私は私自身の意志で愛し続けようと思います。

何年でも、何十年でも、
あなたがどんどん若く、小さくなって、
やがてあなたがたった一つの細胞に戻るまで、
あなたを愛し続けようと思います。

 

時渦: …泣いてるの?

真二: …夢だよ。昔の夢をみた。…ただそれだけのことだ。

男: あなた…浩江でしょう?

浩江: ええ。菅浩江と言いますが…

男、おもむろにページを数ページ破り取る。

男: いつか返す!
   今は知り過ぎない方がいい。でも、必ず返す。

浩江: 待って!

***

浩江: 後から降った雨に先にぬれていた…まさか…。

真二:

僕と彼女が、…互いに満たされることはないんだよ。
永久に。
僕達は、お互いにとって、ただの物理現象でしかないんだ。

これが本当に自分の意思なのか、
それとも、時の渦に飲み込まれただけなのか…

もう僕にはわからないんだよ…

 

浩江:

だから…逃げてこられたんですか?

 

 

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