Vol.28  携帯魔神サンボン
2008.7.25-27 岐阜市御浪町ホール

<作>中島充雅   <演出>沓名 稔

<キャスト> 渡辺紀子 荒井大輔 清水康弘 川瀬真由子 平野大輔 山本由季子 高見和央 大原朋子 沓名 稔 
      ●劇団アルデンテ● 近藤文拓 松岡良幸 上田 晶 丹羽将之 杉野 翼  
<スタッフ>
 近藤菜穂 佐々木厳 市橋佳代子 玉置りえ子 木下いくみ 小野美保 他

 

<ひまつぶし企画>

  ■6/7  CM編 ♪音でます♪   ■8/14 本番4 爆炎 

  ■5/1 稽古始まりました

  ■6/13 稽古の日々   ■8/15 本番5 携帯魔神消滅 

  ■5/12 稽古始まってます

  ■6/15 スタッフ頑張ってます   ■8/16 舞台ができるまで 
  ■5/18 休憩時間   サンボンブログ…公演中の記録   ■8/17 立て看板ほか
  ■5/22 出る人 AP編その1   ■8/11 本番1 携帯魔神登場    ■8/17 男性陣 と 女性陣 
  ■5/22 出る人 AP編その2   ■8/12 本番2 神様会議    ■8/19 アンケート発表!
  ■5/29 出る人 劇団アルデンテ編   ■8/13 本番3 風鈴と柱    ■8/20 印象深いメール・手紙 

財団法人岐阜県教育文化財団助成事業  後援 財団法人岐阜県教育文化財団  第13回岐阜県民文化祭協賛事業

 

大人になってみてわかったことは、
大人はかっこわるいということである。
「すいません」という大人はたくさんいる。
しかし「どんなもんだい」という大人はいない。

連日、テレビには、長机に3人ぐらい並んで、
頭下げている大人がたくさんいる。
かっこわるい。
かくゆう僕もかっこわるい。

そんな僕が去年の夏、
「魔神」を出してみようと年甲斐もなく思った。
その時、僕は携帯の液晶が壊れて、
真っ黒な裂け目が画面にできてしまった。
でも、ずっと使っていた。
携帯を開く度に、真っ黒な裂け目は少しづつ
広がっていた。
この携帯の画面の裂け目が、
異次元につながっているような気がした。
壊れた液晶の画面を相手に向けて
なにか特別な呪文でも称えれば、
この携帯の裂け目からなにか
人格のあるものが召還できそうな気がした。

液晶を書類の束にむけて言ってみた。
「出でよ大魔神」
年甲斐もなくやってしまった。
 

やってきた魔神はきっと私の書類の山を
手伝ってくれるはずであった。
そのあとのうるさい上司の小言も、
マナーモードにしてくれるはずだった。
そのあとの私のぼやきなんか
半額か家族割りで聞いてくれるはずだ。

年甲斐もなく、そんな魔神がいてくれたら、
格好いいことうけあいである。

しかし、いまだ見ぬ当の魔神が、
かっこいいかどうかはわからないのが問題だ。

 

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